オンラインサービスの運営方法を考える
身の丈に合った形で
テーマが決まったら、オンラインサービスの具体的な運営方法について考えてみます。ここでは例として、個人運営のオンライン英会話を開設するという前提で進めていきます。
個人運営なので、作業的にも金銭的にも無理をしないよう、身の丈にあった形でスタートします。
できるだけお金をかけずに
永く楽しく続けるために、金銭的な負担は少ないのに越したことはありません。
最低限用意するのは、スカイプ、パソコン、ヘッドセット(必要であれば WEBカメラも)です。
オンライン英会話のホームページの制作も、自力でできる方法を選びます。
ホームページはWordPressで作成し、予約システムはプラグインで対応します。
レンタルサーバーは月額500円くらいで利用できます。レンタル予約システムのオプション機能でホームページを作成する方法もあります。
自由度は低いものの、詳しい知識はなくてもできるケースが多いようです。
* いちばんやさしいWordPressの教本第3版 人気講師が教える本格Webサイトの作り方
ルールはシンプルに
個人運営のポイントは「画期的な料金プラン」よりも、むしろ「サービス内容」です。
いくつもの料金プランやオプションをあれこれ考えて悩む必要は(この段階では、まだ)ありません。
オンライン英会話の立ち上げ当初はまずシンプルな運営ルールから始めて、後々、利用者からの要望に寄り添いながら対応していきます。
- レッスンの特徴や目的を明確にする
- テキスト教材などが必要であれば、いくつかに絞り込む
- レッスン時間は固定する(例えば、1コマ40分、休憩10分)
- 立ち上げ当初の料金プランは、レッスンのn回分か月額から始める など
* シンプルに考える
システムを使って効率よく
個人運営では、運営者が自らスカイプでレッスンを行なうので、
レッスン中は他のことが何もできません。
例えば、「お問い合わせフォーム」を設置して希望日時を受け付ける形にしたとします。
その場合、その日時が空いているかどうかを確認したり、時間を調整する必要があれば申込者とのやりとりも発生しますが、1人でやっているとレッスン中の時間帯は対応できません。
なので、自分がレッスン中の間でも、
- 空いている時間が一目でわかり(日時が重ならない)
- 申し込んだ時点で予約日時が確定する(調整が不要)
ようにしておくことがとても重要です。
したがって、少なくとも予約システムを導入しないと続けられません。
予約システムは、会員登録や、レッスンの予約・キャンセルの受付と通知、予約状況の更新などを自動的に対応できるようにするものです。
- 予約システム
レンタルの予約システムを使う
ホームページ作成、会員管理・予約管理などが可能または、自分のWEBサイトに予約システムを入れる
会員管理・予約管理のほか、会員だけが見られるコンテンツなども可能に
Q&A、よくある質問など
WEBサイトへの掲載・更新は、簡単にできるようにしておくネット銀行やクレジットカードの決済サービス
利用者の決済状況をネットで確認しやすいものを選ぶ
運営方法をまとめる
オンライン英会話の運営方法について構想がまとまったら整理しておきます。
これらの情報は、利用者に対して「サービス内容」として掲示するものでもあります。
* ビジネスで活かすサービスデザイン-顧客体験を最大化するための実践ガイド
※以下はサンプルです(架空のサービスとして)
サービス名 | MLBで学ぶ、野球好きによる野球好きのための英語 |
---|---|
サービス内容 | MLBの動画を見ながら、中継フレーズや観戦マナーを楽しく学ぶオンライン英語教室。
球場でのMLB観戦を目標にしている人向け。 英会話がメインではないので日本語で話してOK。 |
提供時間 | 20:00~24:00、土日祝お休み 1レッスン30分 |
予約制 |
・1日1レッスンまで予約可 ・予約受付はレッスン開始の1時間前まで ・予約のキャンセルは前日までに |
利用料金(税込) | 要会員登録(入会金不要:無料体験1レッスン) 1レッスン1,500円(購入単位は2レッスン:3,000円) 月額5,000円(月間レッスン4回まで) |
決済方法 | PayPalのみ |
教材 | MLB の動画を見ながらフレーズを解説します。 動画のURLはレッスン前にメールにて通知します。 好きなゲーム・球団・選手などのリクエストがあれば対応可。 |
目次
* シンプルに考える